共同通信 船舶向けファクシミリ放送(JJC) の歩み第2版
参考文献:共同通信社35年(社史)、臼井無線送信所史 他

JJCは契約が必要のため放送によってスクランブルがかけられています。
また海岸局ですので、船舶以外の契約は出来ません。

海上保安庁JJC船舶放送
別資料によると、識別符号JJCで、
終戦直後に開局している。
内容は海保業務、衛生、時報、
などで(to 資料)
1950年代までは、
共同通信の船舶
二ュースは「新聞電報」という名称で
組み込まれていたようだ
。電波形式
はA1A
資料:臼井無線送信所史

1924

時事無線通信社が船舶と離島宛てにCWで放送業務を開始
1924.4放送無線電報規則公布

現在の時事通信とは無関係

 

1937

同盟通信が業務買収
1940省令同報無線電報規則公布

現在の共同、時事の前身。戦前の代表的通信社。

 

1945

共同通信が開設され,同盟より船舶放送を引き継ぐ。

戦後の海外残留者に国内事情を放送。和文(3波)とローマ字(2波)のCW。

1946 検見川送信所でJJC(39kHz)1947 臼井送信所でJJC2(4630)JJC4(13890)検見川でJJC3(9260)
0.4.8.12.16.20各時放送
新聞電報は1日5回各30分1500字

1948

船舶運営会との間に有料聴取契約成立

本来の船舶放送に立ち戻っていく。

 

1950年代

利用船舶の増加に伴い,周波数,出力,放送時間の延長,編集内容の改善等の強化

CWなので,船舶の通信士が,書き取り,文章変換,新聞としての紙面構成を行っていた。

  

1953

ハワイの新聞社に船舶放送の共同ニュースをニュースソースとして配信。

  

    

1956/10

スエズ運河を航行中の船舶が戦争勃発による運河閉鎖を船舶放送で知り,運河脱出に成功。

スエズ戦争。その他の時代の戦争時(中東、イランイラク)にも船舶に対していち早い情報を提供。

             

1961

出力を5kwに増強

       

  

1964 /3

新聞模写FAX放送の開始(共同ニュース)
CWとの併用運用

世界でも例を見ない方式であった。全ページ
手書き,1日2回のタブロイド版,(朝夕刊)。
しかし、まだCWが主流であった。

1962 海保JJC39kHz停波
海保JJCの未使用時間でFAX放送

1966/2

海上気象解説および天気図の送信開始

  

   

1966/11

写植機を使用して,印字された紙面を送信。

新造船が増加し,FAX受信設備が設備された。

  

1967

シンガポール中継開始。

シンガポールテレコムによる中継。インド洋,地中海,南アフリカ沖,大西洋海域までカバー。

  

1969/4

船舶放送の受信契約料40%値上げ。

小笠原父島向けにニュースソースとして配信
契約。

  

  

1969/5

シンガポール中継1日2時間送信

  

  

1969/7

シンガポール中継1日3時間送信

  

  

1971/4

CW放送の廃止。

  

海保JJC内の新聞電報廃止=CW廃止

1971/6

船舶放送「共同ニュース」5000号

1973/6

混信対策のため16メガを追加。

6波送信体制。

 

1974/12

船主、海運会社向け有線同時送信開始。

  

  

1975/5

HAWAIキクTVにニュースソースとして配信契約。

  

  

1976/4

シンガポール中継1日5時間送信

  

  

1977/8

120RPM送信の時間帯設定。

  

  

1977/10,11

10月にハワイKZOO局に、11月に沖縄八重山通信社にニュースソースとして配信契約。

  

  

1977/11

名崎送信所から送信

  

この時点での海保JJCは、航行警報を3:15.10:15.21:15各35分間 A1送信
4316、12745.5、17069.6KHz
8467KHz(臼井送信所)

1978/7

ブラジルサンパウロ新聞社とニュースソースとして配信契約。

  

  

1979/01

船舶放送「共同ニュース」10000号

  

  

1979/5

小笠原母島向けにニュースソースとして配信契約。

  

  

1979/10

シンガポール中継1日6時間送信

  

  

1980/04

船舶放送の24時間運用

  

海保JJC廃止

2002/04

シンガポール中継廃止
新たにマレーシア中継開始

これまでJJC短波送信波を再送信していたが、ネット中継になり画質向上

呼出符号及び周波数 9MG
 16035.0kHZ 17430.0KHZ
     出力    10KW

2002/
06/30

16971kHz 停波

 ①もともと混信対策であったこの周波数は、電波状況の改善により必要性が低くなった事。
 ②大西洋向けの指向性を持たせていたが、マレーシア中継が良好な事。
 などの理由でその任を終えた。(ニュースソース:共同通信社)

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放送スケジュール(平成12年版無線便覧 (財)電気通信振興会発行\6300-)他、による参考資料。
JJCは契約が必要のため放送によってスクランブルがかけられています。
また海岸局ですので、船舶以外の契約は出来ません。

どういった放送が行われているか、という事を理解するための参考資料として利用してください。

送信時間(JST)

回転数

運用日

放送内容

0000−0140

60

毎日

朝刊、スポーツ版①、航行警報

0145−0245

60

月曜
火曜−日曜

日曜版
夕刊

0310−0400

60

火曜

英語版

0430−0645

0530−0645

60

月曜
火曜−日曜
祝日の翌日

日曜版、航行警報、ファクスだより②①③
夕刊、航行警報、ファクスだより②①④
航行警報、ファクスだより②①④
(注)ファクスだより④再送は第2第4火曜と毎週木曜なし

0715−1035


60

月、祝日の翌日

火曜−日曜

朝刊、スポーツ版①②、航行警報、ファクスだより①②③(③は月曜)天気図(6時)
朝刊、スポーツ版①②、航行警報、海運水産ニュース(日曜なし)
衛生情報(日曜のみ)、ファクスだより①②、天気図(6時)

1045−1100

60

相撲と高校野球期間中

スポーツ版②

1100−1145

120

毎日

航行警報(月曜は1週間分)、衛生情報(日月曜のみ)、海況図(4の付く日)

1145−1330

60

毎日

朝刊、スポーツ版①、航行警報、

1330−1415

120

毎日

天気図(9時)、海流推測図(日月曜のみ)、海況図(4の付く日)

1350−1440

60

火曜、4の付く日は水曜

英語版

1440−1505

120

火曜金曜
土曜日曜

衛星利用水産海洋情報
海洋情報

1510−1530

120

毎日

波浪概況図

1535−1550

60

月曜−土曜

ファクスだより④第2第4月曜と毎週水曜なし

1550−1605

60

日曜
月曜−土曜

天気図(12時)、漁況速報(上中下旬の月3回)
天気図(12時)、

1605−1645

60

毎日

解説版、LIFE(月曜なし)

1645−1900

60

日曜
月曜−土曜

祝日

日曜版ファクスだより①②③相撲勝負と取り組み(期間中)
夕刊、海運水産ニュース(土曜なし)、衛生情報(土曜のみ)、ファクスだより①、相撲勝負と取り組み(期間中)、ファクスだより②
朝刊、スポーツ版①、ファクスだより①、相撲勝負と取り組み(期間中)、ファクスだより②

1935−2000

60

毎日

波浪概況図

2000−2020

60

毎日

航行警報相撲勝負と取り組み

2030−2110

60

月曜

英語版

2205−2315

60

毎日

解説版、LIFE(月曜なし)

2315−2345

60

月曜−金曜

海水

2345−0000

60

相撲と高校野球期間中

スポーツ版②

1.スポーツ版②は相撲と春夏の高校野球期間中のみ発行。
2.海洋速報は第1、第3金曜日発表のものを次の土曜と日曜に放送する。
3.1100放送の海況図は、4の付く日が月曜日の場合に限り、前日(日曜日)の同時刻に繰り上げて放送する。
4.季節によって、サケ、マス、サンマ漁況情報が空き時間に入る。
5.その他、ニュース速報やお知らせが空き時間に入る事がある。

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海上保安庁JJC船舶放送のコンテンツ 1980.04廃止

1.中央放送、RC通信

海保所属船舶に対する司令(航行の安全、海上の監督取締、人命救助、密貿易、不法入国、犯人逮捕に必要な情報、事務関係 RC通信(不時着連合軍航空機搭乗員遭難救助情報 S26廃止)

2.時報

外洋航行中の艦船にクロノメータ校正用の時報を送信。S35年4.07 廃止

3.航行警報

近海を航行中の一般船舶に対し、海保水路部より告示される水路警報及び各海岸局より報告される情報を放送。

4.衛生情報

極東地区の各海港、空港、そのエリアに発生した伝染病に関する情報を放送。船舶及び航空機向け。
S47.6.21廃止

5.新聞電報

航海中の船舶に対し日々のニュースを放送する。共同通信から、海保中央通信所共同分室 として送信。